裏側矯正の器具が外れてしまった場合はどうすればいい?
矯正に興味があっても表側矯正は、他人の目も気になってしまい、抵抗があるという人もいるでしょう。
そこで、裏側矯正なら始めてみたいと思う人も多いのではないでしょうか。
しかし矯正器具が外れてしまったらという不安もあるかと思います。
ここでは裏側矯正器具について見ていきます。
そもそも矯正器具が外れることはあるのか
矯正器具が外れてしまうことは、残念ながら実際に起こり得ることです。
矯正器具はいわゆる接着剤のようなもので歯に接着されています。
その接着はかなり強力なものなため、基本的には外れることはほとんどありませんが、可能性はゼロではありません。
また、歯に接着している部分が外れるというよりは、ワイヤー部分が外れてしまうケースの方が多いです。
これも稀ではありますが、固いものや粘着性の高いものを食べた時など、一気に力がかかると外れてしまうことがあります。
また、器具がよく壊れる人と、ほとんど壊れない人がいます。
特に小さい子は、気にせず固いものを食べたり、指や舌で繰り返し触ったりしてしまうため、壊れたり外れたりしやすい傾向にあります。
また、外れるのみならず、ワイヤーが折れてしまうこともあるのです。
ワイヤーが外れたり折れたりすると聞くと、少し不安に思う人もいるかもしれません。
しかし、実際に外れたりした場合は、適切な対処を取れば大丈夫です。
実際に外れてしまったらどうすればよいか
矯正器具が外れてしまった場合の対処法を壊れ方別に紹介します。
ワイヤーが外れてしまったすぐに歯科に連絡しましょう。
ワイヤーが歯茎や舌に当たって痛い場合は特に緊急性が高いため急ぎましょう。
歯に接着している部分が外れてしまった歯のどの部分かにより緊急性が異なります。
器具の一番後ろの場合で、歯茎に当たる場合は早めに歯科に連絡しましょう。
また、一番後ろの歯ではない場合は、緊急性は低くなります。
しかし、回ってしまったりぐらぐらする場合は気になります。
歯科に連絡し、いつ修理するか相談しましょう。
また、外れてしまう以外にも考えられることがあります。
「リガチャーワイヤー」とは、メインワイヤーの内側に入れてある、ねじられた細いワイヤーです。
そのねじれた部分が、飛び出してしまった場合は、何か細かいもの(爪楊枝等)で「メインワイヤー」の内側に押し込んでください。
「メインワイヤー」が折れてしまったすぐに歯科へ行くのが一番ですが、夜中など診療時間外の場合もあります。
「メインワイヤー」が折れたり、曲がってしまい、口内のどこかに当たって痛い場合には、応急処置として、大きなツメ切りやニッパー等で飛び出ている部分を切断するか、曲げる等しましょう。
そして歯科へ行きましょう。
器具自体が壊れてしまったすぐに歯科に電話をして、今器具がどのような状態かを伝えましょう。
そして壊れた器具は捨てずに持参しましょう。
応急処置をして、口の中に痛みがなくなると、つい歯科へ行くのを後回しにしてしまう人もいるかもしれませんが、矯正は微妙な調整が大切なものです。
また裏側矯正は、舌の動きにも影響するものです。
微妙な違いが、滑舌や飲み込みに影響することも考えられます。
なるべく早めに歯科へ行きましょう。
日ごろから気を付けた方が良いこと
裏側矯正が外れないように、柔らかいものを中心に食べようかと考える人もいるかもしれません。
しかし食べ物はほとんど何を食べても良いとされています。
そこで、歯の使い方が重要になってきます。
例えば「前歯でかみちぎる」といった行為は、矯正器具が外れたり壊れたりする原因になります。
固くて前歯を使いがちな、大きなりんごや固い肉などは、調理段階で小さく切り、奥歯でかむように心がけると、外れる可能性は低くなります。
また、裏側矯正を始めたての頃は、気になったり痛みを感じたりしてつい触ってしまう人も多くいます。
しかし、指や舌で触ることも、壊れる原因の一つとなります。
また、矯正器具と歯の間に挟まってしまった食べかすも、指などで無理やり取り除くのではなく、歯ブラシで優しく丁寧に取り除くようにしましょう。
固い食べ物に対しては小さくしておいたり、無理に食べかすを指で取らないなど、矯正器具を付ける前よりは、少しだけ丁寧な対応が必要になるということです。
しかし、その苦労のお陰で、きれいな歯並びに近づいているのです。
もし矯正器具が外れたり壊れた場合は、応急処置をして、なるべく早い段階で歯科に駆け込みましょう。
また、子どもの場合は、少し壊れたくらいでは気にしない場合もあり得ます。
お子さんの様子を日ごろからよく観察し、少しでも様子が違えば、矯正器具の調子について聞いてみるようにしましょう。