裏側矯正を始めると歯周病になりにくくなる?
歯並びが子供のころから悪ければ、歯科矯正をするのが一般的な考え方でしたが、最近はブラケットの部分が表面に見えてしまうことを非常に気にする人が増えてきています。そこで歯医者としてもさまざまな手法を考え出して目立たないようにしてきました。
そして、いよいよ最近編み出された方法の一つが裏側矯正と呼ばれる方法になります。
裏側矯正のポイントとはどのようなものか
裏側矯正は、通常の歯科矯正をおこなう場合と異なり、ブラケットが目立たないことが大きな特徴になります。今までの歯科矯正をしていた人ならばわかるかもしれませんが、笑って歯を見せるとその部分が目立ってしまいそれを気にする人も少なくなかったはずです。そこで、裏側の矯正を利用することで歯科矯正をしていることを第三者にばれないようにすることに成功したわけです。
どのようにして裏側矯正をすることいえば、裏側にブラケットとワイヤーと呼ばれる細い糸のようなものをつけて治療します。人前に出る仕事をしている人は人前で話すことも多くなりますが裏側矯正をしていることで、全く目立たなくなるのが大きなメリットといえるでしょう。
ただ、だれでも裏側矯正ができるわけではありません。このときの問題点の一つは、すでに歯周病にかかっている人です。歯周病にかかっている場合にはこの歯周病を治してからでないと歯科矯正をするのは難しいといえます。なぜなら、この病にかかっている場合は根っこの部分がぐらついており歯が抜けやすくなっているからです。そのため、歯医者に行き歯周病と判断された場合には矯正をする前に直ちに治療することが重要になります。
歯周病になりにくいのは本当なのか
もともと歯周病になっていない人でも、裏側矯正をするとこの病気になりにくいと考えられていますがその実態は本当でしょうか。この点に関しては、実はまだ明確な答えは出ていません。もともと、矯正をする場合歯茎が動きますので確かに歯周病になりにくいような感じがします。
しかしながら、歯茎が動くと同時に結局歯磨きをしていなければ歯槽膿漏などになる可能性もあるわけです。そうだとすれば、歯科矯正をしたからといって必ずしも歯槽膿漏や歯周病にならないとは限りません。そのため、そのようなうわさを聞いて安心して歯磨きをしないような生活もしないことが大事になります。
歯磨きの仕方をよく考えてみよう
裏側矯正をする場合には、歯磨きの仕方はとても重要になります。歯磨きは、今までのやり方と異なりブラケットとワイヤーが付いていますので多少磨きにくくなることが考えられます。歯が磨きにくい場合には、意識をして今まで以上に丁寧に磨かなければならなくなるでしょう。
何度も磨き続けることで、食べかすなどをなくすことができますが従来の歯磨きかたよりも時間をかけておこなう必要があります。これにより虫歯をなくし健康な歯を維持することが十分可能です。
それと同時に、歯周病や歯槽膿漏の問題も考えられます。歯磨きをしないと、歯槽膿漏などになってしまい結果的に歯が抜け落ちてしまう可能性があります。そうすると歯科矯正をやっている場合ではありません。定期的に検査をしてくれるものの未然に防ぐことができるならば可能な限り歯磨きを定期的におこない、将来的に歯槽膿漏になることを防ぐことが重要になります。
歯槽膿漏を防ぐための方法の一つは、何といっても毎日定期的に歯を磨く習慣が重要になります。仮に定期的に歯を磨く習慣があったとしても、裏側矯正をしたことによりこれらの病気をすることができるとは限らないとすれば、より丁寧に磨かなければならないことがわかります。
この場合、歯医者がおすすめする歯科矯正をしたときに磨きやすい歯ブラシを購入してみてもよいでしょう。歯ブラシ自体は特別高いわけではなく、通常の歯ブラシよりも\100か\200程度お金がかかる程度です。継続してきれいにする意識をすることで、結果的に美しい歯の状態を維持することが可能になります。
歯科矯正をする場合には、ブラケットが目立ってしまいそれを気にする人は少なくありません。そこでこの場合には裏側矯正と呼ばれる方法を利用してみると良いかもしれません。この方法を利用した場合、目立ちにくいのがメリットになり、歯周病予防するのではないかとの話もあります。
ただ、実際には因果関係が明確でないので、はっきりと予防できるかどうかはわからない部分があります。人によっては予防できるかもしれませんが、そうだと考えて安心してしまうといつの間にか病気になっている可能性もあり得ますので、歯医者と相談をしながら歯磨きなどを丁寧におこなっていく必要があります。歯ブラシも専用のものを使うことで歯槽膿漏なども予防することが可能です。