裏側矯正ならスポーツをやっても問題ない?
現在スポーツをしている人が歯並びをなんとかしようとした場合、裏側矯正であればスポーツをやっていても問題はないのでしょうか。
それとも、結局は表につけようが裏側につけようが器具を装着している状態なので、スポーツはできるだけ避けるべきなのでしょうか。
歯並びを良くすることで瞬発力が増す
歯並び自体はただ見た目を良くするだけでなく、実は運動をする場合の瞬発力のアップにもつながります。だから、スポーツをする人の中には矯正治療をしてできるだけ歯並びを良くしようとする人も増えている状態です。
したがってスポーツを本格的に始めたからこそ矯正治療を始めたと言う人もいるほど、歯並びは重要なポイントになっています。とはいえ、体を動かすこと自体は安全なものというわけではなく、ときにはなんらかのけがをしてしまうことも十分あり得ます。もしかしたら顔になにかがぶつかってしまうこともあるだろうし、顔を地面、床、壁などに打ち付けてしまう可能性もないわけではありません。
そのため、歯の表面に器具を装着するタイプの矯正治療をする場合、もしかしたら唇を切ってしまったりする可能性があります。例えばボクシングなどの格闘技をおこなう場合、顔面にパンチを受けたために唇野の裏側に傷がついてしまうことは珍しくありません。ただ、顔になんらかの衝撃が加わる可能性があるスポーツをおこなう場合、専用のマウスピースを利用してある程度防ぐこともできます。
裏側矯正ならスポーツを気にすることなく行える
実際にスポーツをしていると、何かの原因によって口の周りを強く打ち付けてしまう可能性も全くないわけではありません。その場合、口の中を傷つけてしまうだけでなく、矯正器具を壊してしまったりすることもあります。だから、何か体を動かす際は十分気をつけておこなう、というのが基本ですが、全く体を動かしてはいけないというわけではありません。
気をつければそれほど危険ではないし、器具を壊してしまったりすることもなく矯正期間を終えることだって十分可能です。また、裏側矯正であれば、歯の表面には一切矯正器具が出ていないので、口周りをぶつけてしまっても器具が壊れることはまずありません。
したがって、接触などを気にしてスポーツ選手はなかなか歯列矯正にチャレンジできなかったときもあったのですが、今ではそういうこともなくなっています。裏側であればもしも接触してしまったとしても器具に直接力が働くわけではないので、安全にプレーできるというメリットがあります。
矯正中のスポーツをするときに気をつけたいこと
矯正治療をおこなうことによって、スポーツをするときに力を入れやすくなる、発揮しやすくなるというメリットがあります。そのため、矯正治療をしながらなんらかの競技をする人は珍しくないのですが、裏側矯正であれば何も気にしなくても良いわけではありません。
たしかに表面に器具を装着するものに比べると衝撃などの心配をする必要もないのですが、全く何も気にしなくても良いわけではありません。たしかに表に器具をつけるよりもはるかに安全で外側からの衝撃にも強いのですが、強いだけで100%大丈夫というわけではありません。
もしかしたら唇や頬をなんらかの理由で傷つけてしまったり、衝撃の加わりかたによっては器具が壊れてしまうこともあり得ます。そのままの状態で装着していると、高いパフォーマンスを期待することはできないので、もし何かいつもと違う違和感があるというときは、矯正歯科で診てもらうようにしましょう。
案外口の中は敏感なので、いつもと違う状態だと何かしらの異変を感じ取ることは決して少なくありません。異変をそのまま放置しておくと、次第に慣れていってしまうので、何かあった場合はなるべく早い段階で診てもらうようにすると安心です。また、もしすでに何か器具の一部が取れてしまっている場合は、その取れたものも一緒に歯科医院のほうに持っていくようにしましょう。そのほうがどのようほう器具や現在の口腔内が状態になっているのかを把握してもらいやすくなるからです。
矯正治療の中でも、裏側矯正は歯の裏側に器具を装着する方法なので、目立たないというメリットがあります。またそれだけでなく、歯の表面に装着したときとは違い、運動でもし衝撃が加わっても器具が壊れたり口の中が傷ついてしまうことも少ないというメリットもあります。
スポーツをする場合、歯並びはその人のポテンシャルを高める点から言っても非常に重要なポイントとなっています。したがって、現在では何かの競技に参加している人で、矯正治療を受けている人は決して少なくありません。その際、できるだけ安全に矯正治療をおこなうためにも、まずは裏側矯正を検討してみましょう。また安全性は高いのですが、もし何か異変を感じたり痛みを感じたりした場合はそのまま放置せずにすぐに病院に行って診てもらうと安心です。