裏側矯正は上下でできる?
東京の歯科矯正は、ブラケットが見えない裏側矯正の人気が高くなっています。気になるのは上下ともにできるのかという点です。日本ではまだまだ新しい矯正術ですが、裏側からの歯科矯正の実態について紹介します。
人に知られず上下とも矯正可能です
歯の裏側から歯並びを矯正するいわゆる裏側矯正は、表に矯正装置がつかないため、あまり人に知られずに治療が進められるのが魅力です。接客業や美しさを武器とする職業に就いている人から人気が高く、東京でもモデルやタレント、キャビンアテンダントや営業職に従事する人の選択肢になっています。
この矯正方法では歯の後ろ側に装置を装着しますが、もちろん上下ともに可能な治療法です。日本で本格的に治療が開始されたのは1990年台ですので、比較的新しい矯正法と言えるでしょう。
以前からブラケットが目立つために矯正をしたくてもなかなか治療に踏み切れない人が多くいました。実はこの裏側を使った治療法はもっと古くからアイディアはあったのですが、当時は実際に実施できる歯科医師がまだ少なく、中には裏側からではあまり上手くいかないと否定的な意見もありました。
そうした悲観的な考え方を押しのけて、患者の生活を向上するために研究開発を続けたメーカーや歯科医師の努力が実り、現在では裏側からの矯正が実現するようになりました。ただ、歯の裏は表面に比べて面積が小さいため小さな装置にしなければなりませんし、より精密な専門技術が必要となる点は昔と変わりません。
そのため選ぶ場合は、専門のテクニックと知識を持つ実績ある歯科医師の治療を受けることが大切と言えます。裏側からの矯正に積極的に取り組んでいる歯科医師は、何より患者のために目立たない装置を使いたい、患者の要望に応えたいという真摯な治療をモットーにしている人ばかりです。
裏側からの矯正を数多く成功させて来た草分け的な歯科医師もいますので、是非、上下とも普及した裏側矯正にトライしてみてください。
裏側矯正にデメリットはあるのでしょうか
気になるのは、裏側矯正を選んだときにデメリットがないのかという点です。適正におこなうためには経験豊富な矯正歯科医師にかかる必要がありますが、確かに表側からの矯正とはテクニックも装置の付け方も異なるため医師を選ぶのは一種のデメリットと言えるかもしれません。
ただし、裏側からでは治らない、治せても治療期間が長くかかるといった情報は、かなり古いものです。確かにそう言われた時代もありましたが、現在では技術のある歯科医師を選ぶことで、表側から矯正ができる状態であれば上下ともほぼ可能と言う医師もちゃんといます。
技術を熟知している歯科医師であれば、まずカウンセリングで多くの治療経験を元に、同様のケースをベースにして患者へ適確な説明をしてくれます。おそらく近い症状の治療例を見せてもらえますので、よりわかりやすく理解できるでしょう。また、実際にかかる治療期間の予測がかなり正確ですので、治療を始めるときに安心感があります。
治療を進める上で計画と異なる動きが見えた場合でも、症例が豊富なため問題なくリカバーしてもらえるのも大きなメリットです。装置も年々改良されていますので、どんどん装置が小さくなって負担が少なくなっています。
もっとも、知識のある専門医は矯正装置に頼るようなことはなく、一人ひとりの症状ごとに最も適した装置を選択していく技術があるので治療もスムーズでしょう。
一番のデメリットと言えば、表側から矯正するより上下ともに治療費が割高になることが挙げられます。ワイヤーが舌に近くなるためひっかかりやすく、違和感をより覚える人もいるでしょう。こうしたデメリットもきちんとすべて説明を受け、納得がいった場合に選択することが大切です。
実は虫歯のリスクを減らすことが可能です
裏側に装置を付けたいと希望する人は、そのほとんどが目立ちにくさを挙げます。ただ実はそれだけでなく、虫歯になるリスクを軽減できるという利点もあるのです。
表側矯正では装着部分の歯磨きができなくなり、虫歯を発症してしまう場合があります。これはもちろん裏側からでも同じことが言えますので念入りにブラッシングする必要はありますが、歯の裏側は表面のエナメル質が表側より3倍も厚いことをご存じでしょうか。
つまり、裏側は表側より硬い層で覆われているため細菌の出す酸に強く、装置があっても虫歯を発症しにくいのです。表よりも常に唾液が循環しやすい環境にあり、殺菌作用もより強く、菌が増殖しにくいのも好都合と言えます。
ただ、鏡を見ても装置が見えませんので、ブラッシングをするときには細かい部分も磨きやすい歯ブラシを使って、丁寧に磨くようにしましょう。余裕があれば、磨いた後に手鏡などで合わせ鏡をして、裏側もチェックするとより完璧です。
上下とも裏からの矯正は可能ですが、上の歯により適した種類もあれば、下の歯により適した種類もあります。どれを選ぶかは歯科医師の判断によりますが、自分でもしっかりホームケアするために、それぞれメンテナンスの方法なども確認しておきましょう。
裏側矯正では装置が表側から見えないため、上下とも人に知られずに矯正治療を進めることができます。仕事でも外食でも心配がいりませんし、虫歯にもなりにくいためメリットの多い治療法と言えるでしょう。
近年装置がコンパクト化し、性能もアップしているため、見栄えだけでなく患者の負担もかなり軽減されています。ただしテクニックで成果に差が出るのが裏側矯正の治療ですので、是非症例数の多い実績ある東京の矯正歯科医師を選ぶようにしてください。